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決算・財務報告プロセス解説

決算・財務報告プロセスの文書化作業

「全社部分」の文書化作業

「全社部分」の内部統制整備の方法には、チェックリストを用いるケースが多いと思われます。
チェックリストの項目は、実施基準上は特に例示されていないため、独自の観点で項目を設定する必要があります。
なお、チェックリスト項目については、監査人と事前に協議しておくことを推奨します。

「固有部分」の文書化作業

「固有部分」の内部統制整備の方法には、いわゆる3点セットを用いた方式とチェックリストを用いた方式が考えられますが、それぞれのメリット・デメリットを勘案した上で方式を決定する必要があります。
なお、方式決定にあたっては、監査人と協議することを推奨します。

整備方法 利点 欠点
3点セット
方式
RCMを用いることで対象となるリスクが明確になる。
フローチャートが業務記述書の整備で業務自体が捉えやすくなる。
処理項目の多い決算プロセスでは、整備のための事務手数が膨大になる可能性が高い。
次期移行のメンテナンスに手間がかかる。
RCM&
チェックリスト
方式
RCMを用いることで対象となるリスクが明確になる。
運用評価をする場合では、比較的短期間で実現可能である。
フローチャートや業務記述書を作成していないので、整備時に対応すべきリスクを正確な把握に時間がかかる可能性がある。
チェックリスト
方式
手順書として作成すればよいので作成が簡単である。運用評価をする場合では、比較的短期間で実現可能である。 リスクの所在が明確にならないので、カバーすべきリスクに対する統制が十分であるかが、または漏れていないかの判断ができない。

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